自分自身を見つけるために
会社員を辞めてから気がついた事が色々あります。
一つ、大きな特徴として、自分が手仕事が意外と好きなのだという事。
しょっちゅう作っているわけでもないのですが、レジンアクセサリーやパワーストーンアクセサリー、裁縫ならミシンを使ってガマ口の小銭入れを作ったり最近ならハンドクリームやリップクリームを作ったりしております。リップクリームは作る方が安いので今後は手作りしようと思っています。ハンドクリームは微妙。好きなメーカーのテクスチャーにはまだまだ遠いし、まだ改良の余地があるかと思います。意外と原材料のオイルも結構なお値段しますし。
で、気付いたのはいい事ばかりでもなくて、私は掃除がとても嫌いです。
まあこれは会社員時代はある意味忙しいから、という言い訳が立っていたから隠れていただけなのですが、そんなわけでサロンは極力物を置かないようにしています。重い家具周辺の掃除とかは多分やらなくなるので。
重要なのは、これらの自分の特徴が、会社員時代ではまったく分からなかったという事です。
手仕事なんて材料をそろえる手間も作る時間もないし買った方が早かったし、仕事で忙しいから部屋を片付けない、という言い訳で掃除が嫌いという事実が見えなくなっていた。
仕事で自分の許容量を超えて忙しすぎると、まさしく自分の本質に迫れないのです。
本質に迫れないという事は、自分が良く分かっていないという事。
自分が分かっていないと、何が起きるのか?
自分が本当に欲しい物が、分からなくなるのです。
何が欲しいのかも分からずただただ様々な物を欲しがって散財し、しかも手に入れたものはあっという間に飽きる。
物だけだったらまだいいのです。人生においての重要なファクター、仕事・恋愛・結婚・出産等。
もしこの局面で、自分の中の本当の優先順位が分からないまま、他人や世間の常識に流されてしまって欲しくないものを選んでしまうと、いくら頑張っても幸せになれません。
がむしゃらに頑張るのもいい事ですが、同じくらい物理的に自分を緩めて、自分に向き合って自分を見つける、というのも同じくらい尊い物です。