愛しすぎる事のデメリット
人に愛がない事は、糾弾されてしかるべきです。
本質としてはそれもまた生き方、ではありますが。
愛のない対応をしてしまう者が、人間としては非常に未熟であるという事実は否定できません。電車で席を譲る人の方が、譲らない人より好ましいですよね。
しかして、「愛がありすぎる」状態は、不思議と糾弾されません。
愛はあればある程よいから?
いえいえ、過ぎたるは及ばざるがごとし。愛しすぎる事の弊害は、愛がない以上かもしれません。
アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」では、とある人物がよかれと思った行動で結果的に相手が無理心中を図ってしまう、という描写があります。全然いらない物もらった、余計なお世話だった、という事なのです。童話の「賢者の贈り物」程度のすれ違いなら美談ですが、どんなに相手の事を愛しているからと言っても、やっていい事といけない事があります。
ヒーリングとは、相手ありき、ですので。
ヒーラーが主体的に奇跡を起こしているわけではないのです(他のヒーラーさんは存じませんが)。
そしてもう一つの問題点が、「紐付きの愛」である場合。無償ではなく、なんらかの見返りを求めてしまっている場合。確かに普通は、奉仕するときに全て見返りを求めてやっている場合ではないです。しかし、あまりにも相手に尽くしすぎるとき、人は無意識に「相手を何とか変われば、自分は幸せになれるはず」や、「これだけ尽くせば、相手は同じだけの愛を返してくれるはず」と思いながら相手に接している時がややもあります。
相手に対して純粋の愛を与えているはずなのに、なぜか相手も喜ばないし自分も辛い。 そんな状況に陥ってしまっているならば、自分はひょっとしたら愛しすぎているのではないか?そんな風に振り返ってみるのもいいかもしれません。
ちなみに下記の書籍には、愛しすぎる事の影響が明確に書かれております。